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ハマ不動産新事務所

リノベーションで松浜を活性化したい!その想いを体現するハマ不動産の新事務所が完成

 

竣工日:2020年10月

 

 

1970年に創業したハマ不動産は、新潟市北区松浜で3代続く不動産会社。2019年12⽉に3代⽬の⼩林啓⼀郎さんが事業承継し代表になりました。

宅地開発で成⻑してきたハマ不動産ですが、⼈⼝減少時代の今、新たな不動産業の在り⽅を啓⼀郎さんは模索しています。その中で啓⼀郎さんが重視しているのが、同じハマグルー
プ内の建築会社であるハマ総合企画と連携して⾏う既存建築のリノベーション。

その重要性を伝えるために、これまで使ってきた鉄筋コンクリート造の本社隣にある築48年の⽊造建築をリノベーションし、2021年2⽉に移転しました。

 

BEFORE

 

AFTER

 

なぜリノベーションに重きを置くのか︖⼩林啓⼀郎さんに伺いました。

 

――今回の新社屋のリノベーションの話に⼊る前に、ハマ不動産の歴史や、啓⼀郎さんのこれまでの歩みについて教えて頂けますか︖

元々ハマ不動産は1970年に祖⽗が⽴ち上げた会社で、太夫浜新町の分譲地開発をはじめとした宅地開発に関わりながら成⻑してきました。

その後、⽗が祖⽗から事業を継いで代表を務めていたんですが、2019年の12⽉に他界し、それから僕が代表を務めています。

 

今僕は不動産業を⾏う株式会社ハマ不動産と建築業を⾏う株式会社ハマ総合企画の2つの会社の代表を務めていますが、実は20代前半くらいまでは家業を継ごうとは考えていなかったんですよ。

僕は⼩中⾼校とずっとサッカーをやっていて、将来もサッカーに携わる職業に就きたいと思っていました。それで、体育⼤学である国⼠舘⼤学に⼊学し体育の先⽣を⽬指してたんです。

⼤学で教員免許を取り、卒業後はさらに知識を深めたいと思い⼤学院に進学しました。

ただ、⼤学院修了後は教員にはならずに新潟に戻ってアルビレックス新潟に就職し、コーチとしてサッカーに関わることになりました。

その後、キーパーコーチができる環境を求めて、東京の三菱養和サッカークラブに移るんですが、その前に⽗とお酒を飲みながら「30歳までに新潟に戻って、将来は家業を継ぐ」という約束をさせられてしまって(笑)。

その後、キーパーコーチをしていた三菱養和のユースチームが全国⼤会で3位という成績をおさめたのを節⽬として新潟に戻ってきました。29歳の時でしたね。

 

――20代はずっとサッカーのコーチをしてきたんですね。いつから不動産や建築の仕事を始めたんですか︖

サッカーコーチの仕事を辞めた後、⽗に「まずは外で働いてこい」と⾔われ、ハマ総合企画と同じイノスグループの加盟店でもある千葉県鋸南町の⼯務店に⼊社しました。そこで現場監督補佐の仕事を始めたんです。

⽗は僕に不動産よりも建築の経験を積んでほしいと思っていたんですね。

毎朝6時半くらいに出社して会社の掃除をして、7時半から現場へ出て、⼣⽅6時半に現場から戻ってきてから雑務を⾏うんです。忙しい⽇々でしたが、建築の世界は初めてなのですごく⾯⽩かったですし、「サッカーの世界から来た奴はどうせチャラいだろう」と思われたくなくてがっつりやりました。

毎⽇分からないことを聞いたり調べたりして、それをノートにずっとまとめたりもしていましたね。

そこで2年間修業した後、2012年にハマ不動産に⼊って⽗の下で働き始めました。32歳の時ですね。

 

――2012年からハマ不動産での仕事がスタートしたんですね。その後、どのような活動をしていったのでしょうか︖

ハマ不動産に⼊社し、まずは松浜地域のことをよく知るために⻘年部に⼊ったんです。

そこで町のことを知るようになると、地域の仕事の担い⼿がいなかったり、ただ安いからという理由で⼟地や住宅が選ばれるようなところがあったり…というのが⾒えてきました。

そこを変えて、「ここに住みたい」と思ってもらえるように考えていかなければ、今後、この地域の発展は望めないのではないかと思うようになりました。

以前、松浜のコミュニティ協議会からの依頼で空き家調査を⾏ったんですが、松浜はすごく空き家が増えているんです。その地域の課題を解決するために、空き家をどう活⽤するかを考えていく必要があると思いました。それで2017年に「松浜Rプロジェクト」という団体を⽴ち上げて僕がその代表を務めています。

 

これから調査をした空き家の活⽤⽅法の提案をしていく予定です。

松浜Rプロジェクトを始めたのはクロスハーバー⽴ち上げのタイミングでもあったんですが、これからはハマ不動産・ハマ総合企画の事業と連携させながら、さらに⼒を⼊れて進めて⾏きます。

 

――ここまで啓⼀郎さんの歩みについてお話を伺ってきましたが、今回の新事務所をリノベーションでつくるというのは、空き家活⽤をまず⾃ら体現するという意味があるのでしょうか︖

はい、古いものをリノベーションして使っていくというのは、いろんな⼈が既にやっていることですが、やはり選択肢としてとても⼤事なことだと思っています。

今回リノベーションした建物は祖⽗が48年前に建てた⽊造住宅ですが、「こんなボロボロの建物でも直して使えるんだよ」というのを伝えていきたいと思っています。

 

BEFORE

 

AFTER

 

今回リノベーションをするにあたり、松浜Rプロジェクトのメンバーで建築⼠の⼩林紘⼤さんに設計を依頼し、ハマ総合企画で施⼯を⾏っています。


1973年の新築時の平⾯図。

 

2021年のリノベーション後の平⾯イメージ。

 

特徴としては、元々は2階建てだった建物の2階部分を減築して平屋にしていることが挙げられます。それにより耐震性能を向上できていますし、屋根を架け替えたことで⾬仕舞も改善されました。

それから、断熱もしっかり⾏っていますので、断熱改修による快適さを僕たちが実感と共にお客様にお伝えしていきたいですね。

 

あとは、スケール感や素材は住宅らしさを意識していて、住宅のリフォームやリノベーションを検討している⽅にとって参考になればと考えています。

 

BEFORE

 

AFTER

 

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AFTER

 

 

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AFTER

 

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AFTER

 

 

クロスハーバーの施⼯もハマ総合企画で⾏ったんですが、外装のデザインはクロスハーバーとそろえて正⾯には板塀を設置しています。

BEFORE

 

AFTER

 

板塀の内側はデッキになっていますが、暖かくなったらここに椅⼦やテーブルを置いて屋外の打ち合わせスペースとして使おうと思っています。

 

――新しい建物になり会社のイメージも変わりそうですね︕これからハマ不動産・ハマ総合企画の代表としてどのような展望を考えていますか︖

祖⽗や⽗の頃は経済が成⻑し⼈⼝が増えていく時代でしたが、⼈⼝が減少している今は⼤規模な分譲地を作って新築をたくさん建てていく時代ではなくなっています。

これまでと同じことをするのではなく、今後は祖⽗や⽗の時代に建てられた建物を次の世代へと残せるように、ハマ総合企画としてリノベーションに⼒を⼊れていきたいですね。

その中で、「住みやすく使いやすい建物を提供していく」という基本的なことをこれからも⼤事にしていきたいと思います。

ハマ不動産とハマ総合企画で連携しながら、遊休不動産の資産価値を上げて収益物件化するのをお⼿伝いしたり、売りにくい⼟地の建物の活⽤法を提案したりもしていきたいです
ね。

そして、地域に関わる⼈を増やすことで町を盛り上げ、松浜地域の価値を上げていきたいと考えています。